東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長に就任した橋本聖子新会長について、「かわいそう」という声がでています。
一つは、森元会長の女性蔑視発言で大荒れの後、火中の栗を拾うような会長職に就いたことに対する同情の声。
一方で、キス強要の橋本聖子新会長を擁護したような、自民党竹下亘元総務会長の「かわいそう」発言は炎上しています。
森元会長辞任から橋本新会長の過去のセクハラ騒動の中で、逆ジェンダー問題も上がりました。「逆ジェンダー問題」とは何でしょうか?
橋本聖子新会長のキス強要問題について、海外の反応も気になります。
海外メディアではどのように報道されているのか、まとめました。
橋本聖子が離党後の収入やデメリットは?中立か矛盾か?世間の反応も
橋本聖子がかわいそう?
ネット上では「橋本聖子新会長がかわいそう」という声も見受けられます。
主な理由は二つ。
一つは、火中の栗を拾うような東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長に就任したことに対する同情の声。
もう一つは自民党竹下亘元総務会長の発言ですが、火に油を注ぐような問題発言でした。
五輪会長を押し付けられてかわいそう
かわいそうと言われている点
- 会長職を押し付けられた
- 五輪中止の場合、責任を取らされる可能性
- 五輪担当相時代に比べて収入が半分以下になる
- 自民党を離党させられた
会長職を押し付けられた
五輪新会長候補に名前が挙がっても、橋本聖子さんは「荷が重い」と慎重姿勢でしたよね。
そんな中、非公開で決定された新会長就任で「押し付けられた」ように受け止めた方も多くいます。
五輪中止の場合、責任を取らされる可能性
五輪開催さえ危ぶまれていますが、五輪が中止になった場合の責任を取らされる可能性も高いです。
五輪担当相時代に比べて収入が半分以下になる
五輪新会長の報酬は年1,500万円前後です。
五輪担当相時代の収入は5,000万円近いので、収入が半分以下になります。
→ 2月20日時点:会長職は無報酬にして、高い議員報酬約4,000万円を得ることになっています。
橋本聖子会長が無報酬は議員収入が2倍以上高いから?世間の声は?
自民党を離党させられた
政治的中立な立場が必要と野党の追及や世間の声もあり、自民党を離党しました。
五輪会長の経験は得られてもマイナス要素が目立つ役回りに、世間からは同情の声もありました。
橋本さんの会長就任の是非は別として思いっきりハシゴ外されてるやん
さすがに可哀想になってきた🥺橋本聖子新会長 一転離党も“中途半端”と議員辞職求める声が続々(女性自身)#Yahooニュースhttps://t.co/SXrGMEsr5d
— けんちゃん (@braveryk7) February 19, 2021
橋本聖子さんもとんだ貧乏くじ引かされてかわいそうに。
— 星砕 (@kurotsuji_5) February 19, 2021
『キス強要をセクハラと言われたらかわいそう』
自民党・竹下亘元総務会長が、橋本聖子新会長のキス強要問題について、
「(橋本聖子さんは)男みたいな性格。セクハラと言われたらかわいそう。別にセクハラと思ってやっているわけではなく当たり前の世界」と発言。
橋本聖子新会長を擁護したようですが、火に油を注ぐような発言で、世間からも再び怒りの声が上がっています。
自民党竹下総務会長は、橋本聖子さんはああいう性格です。しかもスケート界では男みたいな性格で、ハグなんてのは当たり前の世界です。それをセクハラだと言われたら、これはかわいそうだなと
必要のない擁護、ハグ当たり前なんてないし、ましてキスもしない。森さんからまるで学習していない人達。
— イィね👍 (@JpImagine) February 19, 2021
逆ジェンダー問題とは
橋本聖子新会長就任と共に、フィギュアスケートの高橋大輔選手へのセクハラ疑惑・キス強要問題が蒸し返されました。
この件が逆ジェンダー問題。
要は、女性から男性へのセクハラを『逆セクハラ」『逆ジェンダー問題』と言われています。(この言い方にも問題ありとの声は多いですが)
セクハラは男性から女性に被害を与えるというイメージが強いことが前提として、「逆」の言葉ができたようです。
EXIT兼近さんの表現は、的確な気がします。森さんの発言の問題点と、そのあとの集団的バッシング心理(そこに現れるエイジズムや逆ジェンダー差別)は別問題だと思う。
EXIT兼近 森会長辞任に「『偉そうなジジイ降ろしてやったぜ』って感じがして気持ち悪ぃ」https://t.co/4XQdshocd6
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) February 11, 2021
橋本聖子のキス強要問題に海外のメディアの反応
海外メディアも、橋本聖子新会長の過去のセクハラ問題について取り上げています。
アメリカ/AP通信
『橋本氏に対する批判がないわけではない』
女性登用について評価すると共に、過去のセクハラ問題があることを報じています。
フランス/AFP通信
『論争の中心にいたことがあった』
橋本聖子新会長のオリンピアとしての実績と「2人しかいない女性閣僚の1人」との紹介と共に、キス強要問題が週刊誌に報道されたことにも触れ、「論争の中心にいたことがあった」と報じています。
イギリス/BBC
『橋本氏のセクシャル・ハラスメント疑惑が過去に報じられていた』
セクハラ疑惑があったが被害男性がこれを否定したと報じています。
中国/ニュースサイト「北京新浪網」
『橋本氏にはキス強要という「黒歴史」がある』
キス写真つきで報じています。
中国外務省の華春瑩報道局長は「日本の内政であり論評はしない」、五輪成功のために日本と協力したいとの希望を述べています。
香港/ニュースサイト「香港01」
『アスリートに無理やりキスした黒歴史を持つ候補者は、今後も話題になりそうだ』
韓国/聯合ニュース
『オリンピック関連の経験は豊富だが、過去の行動が論議を起こしている』
『橋本氏は優越的地位を利用した事実上の性暴力という指摘を受けた。』
「『女性蔑視』森の代わりに『強制キス』橋本」という見出しをつけて、過去の経緯も紹介。
橋本聖子さんの会長就任は不適切との見方が強いようです。
韓国では2018年以降、権力者のセクハラ事件には敏感に反応しています。
台湾/中央通信
『女性をトップにしたからよいわけではない』
猪瀬直樹・元東京都知事がTwitterで批判した内容「森喜朗前会長のイエスマンなので、これではかいらい政権でしかなく、女性をトップにしたからよいわけではない」と紹介しました。