2022年「大地の芸術祭 妻有アート・トリエンナーレ」で展示されていた、クワクボリョウタさんの作品『LOST#6』が修学旅行中の中学生に破損される被害がありました。
クワクボリョウタさんは「ドラえもん展」の影絵展示でも有名な方ですね。
『LOST#6』は修復不可能なため同じ作品を見ることはできませんが、『LOST#6』はどのような作品だったのか?同シリーズの作品で紹介します。
損害賠償が新潟市に請求されましたが、被害額はいくらなのでしょうか?
破損された作品『LOST#6』の値段や価格も気になりますね。
クワクボリョウタ作品「ドラえもん」【画像】
クワクボリョウタ作品「LOST」は影絵のインスタレーション【動画】
大地の芸術祭のクワクボリョウタ作品「LOST#6」が全壊!価格は?
クワクボリョウタのドラえもん作品画像!
「ドラえもん展」の展示では、クワクボリョウタさんは影絵作品を展示。
オブジェにライトを当ててできる影で、ドラえもんのひみつ道具を表現していました。
わくわくさせてくれる展示で、人気の作品でしたね。
▽クワクボリョウタ作のドラえもん作品画像はこちら▽
ドラえもん展
入口の針金のオブジェから映る秘密道具の影絵がオシャレ pic.twitter.com/lqxzANKHO4— 夾 (@P6gVUTsoRBIlkVU) July 11, 2021
東京に来てます。家族とドラえもん展へ。
作品によっては写真撮影可。
ドラえもん好きな息子はメチャクチャ満足したと言っていたので、間違いなく親子で楽しめる現代アート展なのだと思います。
映像作品はシュールなのが多かったですけど。
個人的には影絵のアートが凄く良かった。#ドラえもん展 pic.twitter.com/jLDK0QFIxN— 大岩主弥 (@kiai_ganz) December 29, 2017
クワクボリョウタの全壊作品はLOST#6で値段や価格は?
大地の芸術祭で展示されていた、クワクボリョウタさんの作品「LOST#6」は影絵を見せるインスタレーション作品でした。
残念ながら「LOST#6」の記録映像は無く、その姿を見ることはできません。
新潟市の修学旅行の中学生
新潟県十日町市の美術館作品破損
修復不可能
意図的に踏んづけたか?
クワクボリョウタ
LOST #6
模型列車にライトつけて
走らす影絵
こんなんいい値っぽいけどな pic.twitter.com/WTTMMcbe8H— エビグラ (@rainrain888888) June 6, 2022
「LOST#6」の作品内容はこちら
ゆっくりと動く光源が床に置かれた様々なモノの影を大きく壁に投影しながら移ろい、まるでこの地域を旅する車窓からの風景をみるような、あるいは映画をみるような魅惑的な世界が表される。
床に展開するのは十日町の織物機具の一部や農機具、この地域で使用されてきた用具など。人々の営みを支えた微細な道具に地域の風景が重ね合わせられる。
引用元:大地の芸術祭HP
芸術祭開催の十日町で使用されていた道具も用いた作品で、素敵な気持ちにしてくれそうですね。
同シリーズ「LOST」作品映像【動画】
2015-2016年開催の札幌国際芸術祭で展示された「LOST」シリーズの作品映像がありましたのでご紹介します。
▽「LOST#13」▽
かわいらしい表現に気持ちをほっこりさせてくれますね。
クワクボリョウタさんは世界的にも人気のあるアーティストです。
上記動画のコメント欄には、日本語の他、英語、フランス語、韓国語など世界各国の言葉で賞賛のコメントが残っていました。
クワクボリョウタの作品の値段や価格は?
クワクボリョウタさんの作品は、販売された前例が見つからないために値段不明です。
作品「LOST#6」自体も、動かして見せる展示用の作品なので、元から値段は設定されていなかったでしょう。
しかし、損害賠償額は数百万円になるかもしれません。
古美術商トラックに積載されていた美術品(価値の把握が困難なもの)の損害額が約465万円という判例があったからです。<参照>
美術品の価格
具体的な美術品の価格を知りたいのでさらに調査しました。
絵画ではないオブジェ作品の一例として、草間彌生さんのかぼちゃ作品なら1000万円~8億円でした。
草間彌生さんがアーティスト活動30年目くらいの1980年代後半には1000万円、2000年代には5000万円~1億円、2015年には約8億円で落札されています。(すべてオークションでの価格)
なぜ「かぼちゃアート」に8億の価値があるのか 価格を決めるのは「認知の広がり」 #POL https://t.co/RIkGkTBybu
— 豊島の番人 (@teshimaisland) December 7, 2019
有名になるほど価値が上がっていったのですね。
クワクボリョウタさんの作品は、悲しいニュースから知名度が上がったために素直に喜べませんが、今後の活動にプラスに働くことを願いたいです。
クワクボリョウタはあいちトリエンナーレでも被害に
クワクボリョウタさんは2019年、「表現の不自由展」も開催された、あいちトリエンナーレ2019にも参加していました。
「表現の不自由展」は政治問題を扱う作品もあったために、開催すること自体が批判され、炎上した展示です。
クワクボリョウタさんの作品は「表現の不自由展」には展示していません。
しかし、あいちトリエンナーレ2019で交付されるはずだった文化庁の補助金が一時交付されないことになり、クワクボリョウタさんも交付金を受け取れないという事態に。
最終的には補助金が交付されることになりましたが、この経緯から、クワクボリョウタさんは「文化庁メディア芸術祭への関与を拒否」と発表しています。
最後に
【クワクボリョウタのドラえもん作品画像!全壊はLOST#6で値段や価格は?】と題してご紹介しました。
クワクボリョウタさんの作品は「ドラえもん展」でも有名になった影絵作品でした。
修復不可能となった『LOST#6』の損害賠償は新潟市が負担することになるようですが、作品の賠償額は現時点で不明です。
以前の判例などを参考にすると数百万円程度は賠償額になりそうですね。
クワクボリョウタさんの作品は全損して見ることはできませんが、「大地の芸術祭」には心動かされる作品が多くあります。
2022年11月13日まで開催されているので、お出かけ候補にもいいですね。
2022年7月29日(金)までは、「大地の芸術祭」作品鑑賞パスポートを早期割引で購入
できますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。