空手選手・喜友名諒(きゆな りょう)さんの過去の成績を見ると、10年前から優勝・連覇が続いているすごい空手家でした。
喜友名諒さんの形「アーナンダイ」は芸術的な美しさだと評判です。
空手の形は採点方式ですが、2020年には史上初の満点採点を審判の一人からもらっています。
満点採点となった形「アーナンダイ」がどんなものなのか?も気になりますね。
▼この記事でわかること▼
喜友名諒の形の成績と経歴
喜友名諒の形「アーナンダイ」【演武動画】
喜友名諒の満点採点は史上初!
喜友名諒の形の成績まとめ
喜友名諒さんは現在32歳(1990年7月12日生まれ)です。
頭角を現したのは2011年、大学3年生の時。
2012年、大学4年生以降は世界選手権や日本選手権での優勝が一気に多くなりました。
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形の主な成績まとめ
世界選手権 | 金3(2014/2016/2018年) |
銅1(2012年) | |
アジア選手権 | 優勝4回(2012/2015/2017/2019年) |
プレミアリーグ・シリーズA | 優勝22回(2014年~) |
東京五輪予選シリーズ(2018年7月~) | 全試合優勝(2018年~) |
ワールドゲームズ | 金1(2017年) |
銅1(2013年) | |
アジア競技大会 | 金1(2018年) |
全日本選手権 | 全試合優勝(2012年~) |
参照元:喜友名諒 主要戦績
「向かうところ負けなし」といえる戦績ですね。
経歴
1990年7月12日 | 沖縄県沖縄市生まれ |
1995(5歳) | 仲の良い友だちが空手をやっていたことがきっかけで空手を始める |
2003(中学入学) | 沖縄市立沖縄東中学校入学 空手部所属 |
2004(中学2年生) | 第12回全国中学生選手権 個人形 優勝 |
2005(中学3年生) | 劉衛流に入門
佐久本嗣男(さくもと つぐお)師匠に弟子入り |
2006(高校入学) | スポーツの強豪校・沖縄県私立 興南高等学校入学 |
2008(高校3年生) | インターハイでは「形」と「組手」で沖縄県代表に選出される |
2009(大学入学) | 沖縄国際大学入学 |
2010(大学2年生) | 男子団体形でナショナルチーム初合格 |
2011(大学3年生) | 全日本学生空手道選手権 優勝 |
全日本選手権 準優勝 | |
個人形でナショナルチーム初合格 | |
2012(大学4年生) | 国際大会と全日本選手権初優勝 |
第2回東アジア選手権 優勝 | |
第40回全日本選手権 優勝 | |
2013 | 沖縄劉衛流龍鳳会所属 |
2014 | 自分の道場「劉衛流喜友名龍鳳館」を開く |
2020 | 第44回全日本選手権 優勝→9連覇 |
連覇の最多記録更新! 佐久本嗣男師匠の記録を超える |
喜友名諒さんは5歳から空手を始め、中学3年生から「劉衛流」へ入門しました。
実家のある沖縄市から劉衛流の道場は遠く離れていましたが、自ら選んで通われたということで、向上心の強さを感じます。
「何時間もかけて道場へ送り迎えしてくれた両親に感謝」とインタビューでも話していました。
喜友名諒のアーナンダイが芸術的で史上初記録【動画】
喜友名諒さんが得意とする形「アーナンダイ」は劉衛流で最高レベルの形です。
「アーナンダイ」はこんな形
- 劉衛流で最高レベルとされる形の一つ
- 手数の多い形で、「貫手」、「一足二拳」(1歩進むときに2本突く)の技が多い
- 四方に連続蹴りをするところも難しい
- 中国拳法の動きが入っている
“指先を真っすぐ伸ばして相手を突く”
“攻防一体の技を間髪入れずに繰り出す” 動きが中国拳法と共通
力強さとスピードを両立させている点が、喜友名諒さんの強さの要因だと言われています。
喜友名諒のアーナンダイ演武【動画】
難しいといわれている形が得意なこともすごいです。
2020年のプレミアリーグパリ決勝では、「アーナンダイ」で史上初の10点満点を審判の一人からもらいました。
1/26空手🥋プレミアリーグ🇫🇷パリ大会最終日速報
決勝喜友名諒選手が🥇金メダル獲得!
決勝はアーナンダイで28.68点の高得点を叩き出しました#がんばれニッポン #Tokyo2020 pic.twitter.com/QAI4tkyV6k— ⚡全日本空手道連盟-公式アカウント (@jkf_PR) January 26, 2020
審判の一人から満点をもらった喜友名諒さんですが、「アーナンダイ」を更に追及して自分ものにしていきたいと語っています。
「アーナンダイ」(※)という形をもっともっと研究して奥深さを知り、自分のものにしていきたいと思っています。(※劉衛流で最高レベルとされる形の一つ)
引用元:読売新聞
東京オリンピックへの目標
そして、2021年の東京オリンピックでも「満点で優勝する」ことを目標にされています。
師弟で目標に掲げるのは、ただ金メダルを取るだけではない。
「満点の演武で、五輪で優勝すること」(喜友名)と、目指すのはこれまで誰も見たことがない演武。
佐久本さんは「笑われるかもしれないけれど本気です。伝説をつくりたい」と、空手界初の偉業達成に挑む。
引用元:沖縄タイムス
最後に
『喜友名諒の形の成績まとめ!アーナンダイが芸術的で史上初記録【動画】』と題してご紹介しました。
「家族のサポートもあったから空手家として成長ができた」と振り返る喜友名諒さんの謙虚さには、好感度も高まりますね。
喜友名諒さんのお母様は2019年2月に他界されていますが、それもあっての感謝の言葉なのかもしれません。
永眠されているお母様にも、東京オリンピックの嬉しい結果をご報告できるといいなと願いつつ応援したいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。