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ヴァレンティノKoki炎上広告謝罪に着物の帯ではない|本国の認識は?

ヴァレンティノWEB広告でKokiさんの演出について炎上し、ヴァレンティノは英語と日本語で謝罪文を発表しましたが、その謝罪文の内容でも更に炎上しています。

炎上の大きな原因「着物の帯の扱い」(着物の帯をヒールで踏む、座る)ですが、日本語の謝罪文と英語の謝罪文で読み比べると「帯の認識」について違いがありました。

イタリア本国の「帯の認識」について、日本語と英語謝罪文の違いをまとめました。

 

今回のWEB広告のクリエイティブディレクターは、ヴァレンティノのクリエイティブディレクターでもあるピエールパオロ・ピッチョーリです。

そのため、英語の謝罪文=イタリア本国のヴァレンティノ本社の認識と捉えています。

 

▼この記事でわかること▼

ヴァレンティノKoki使用広告についての謝罪文(日本語/英語)

ヴァレンティノの日本語と英語の謝罪文「帯の認識」の違い

「着物の帯のような布」に対するイタリア本国の認識

 

炎上したKokiさん使用のヴァレンティノのWEB広告と、演出の元ネタとしている映画『草迷宮』についてはこちらでまとめていますのでご覧ください。

着物の帯を踏むヴァレンティノ広告の元ネタ映画[草迷宮]のシーン

 

ヴァレンティノKoki炎上広告謝罪

Kokiさんがモデルを務めたヴァレンティノのWEB広告の演出が「日本の文化を冒涜・侮辱している」と炎上したことを受けて、ヴァレンティノは英語と日本語で謝罪文を発表しています。

しかし、その謝罪文の内容・表現でも更に炎上しています。

一番問題視されている「着物の帯」の認識、扱いについて注目しました。

ヴァレンティノの謝罪文 日本語

『モデルが着物の帯を思わせる布の上に座る、または歩く(途中略)シーンが登場します。』

『このシーンで使われた布も、着物の帯ではありませんが、多くの方に不快な思いをさせてしまったこと、深くお詫び申し上げます。』

「着物の帯ではない布」を使った、ということですが、英語での表現は違うものでした。

ヴァレンティノの謝罪文 英語

“the model sitting or stepping on a Japanese fabric which recalls a traditional obi~”

-直訳:『モデルは伝統的な帯を連想させる日本(製)の布の上に座ったり、上を歩いています。』

 

“The fabric unwittingly resembles the Japanese traditional obi and Maison Valentino deeply apologizes for any offence caused.”

-直訳:『この生地はたまたま日本の伝統的な帯に酷似していますが、不快な思いをさせてしまったことを深くお詫び申し上げます。』

たまたま帯に酷似した布を使った」という表現が反感を買い更に炎上しています。




ヴァレンティノ炎上広告謝罪に着物の帯ではない|本国の認識は?

一番問題視されている着物の帯への認識、扱いについて、ヴァレンティノの日本語と英語の謝罪文を読むと「帯の認識」の違いが判りました。

Maison Valentino Japan(日本):着物の帯ではありません

Maison Valentino(イタリア本国):たまたま日本の伝統的な帯に酷似していた

 

「日本の帯をイメージして用意した布ではなく、用意した長い布が日本の帯に酷似したものだった」と責任は全くないとも解釈できます。

しかし、この広告発表の際(炎上するより前のメディア発表)にはインスピレーション源・ネタ元は寺山修司監督の映画「草迷宮」だったと発表されています。

キャンペーンビジュアルの撮影は、寺山修司が監督を務めた映画『草迷宮』(1979年)がインスピレーション源に。

引用元:SPUR

 

このことを踏まえると、『映画「草迷宮」の帯を踏んで走るシーンがネタ元』と発表しているのに、『用意した長い布が日本の帯に酷似したものだった』という謝罪文には違和感を感じます。

 

映画「草迷宮」のネタ元シーンはこちら▼




最後に

『ヴァレンティノKoki広告炎上の謝罪文で[着物の帯ではない]認識の差』と題して以下をご紹介しました。

ヴァレンティノKoki使用広告についての謝罪文(日本語/英語)

ヴァレンティノの日本語と英語の謝罪文「帯の認識」の違い

「着物の帯のような布」に対するイタリア本国の認識

 

ファッションブランドも度々、文化を侮辱したようなデザイン、広告の演出で炎上しますね。

その度に傷つく人もいるのでこれ以上起きないように、学んでいただきたいです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。